収納の工夫㉙ 壁の中の収納

今回は、少し変わった収納を設けた事例をご紹介いたします。

まずはこちらをご覧ください。


キッチンから見たリビングと階段の様子です。

普通の住宅と特に変わった様子はなさそうですが

TV裏の壁の厚みが大きい気がしますね。

角度を変えて階段の方から見てみると…



扉を開けてみると、収納の中は可動棚が付いており

本や小物、筆記用具などリビングで使うものの高さを調整して

収納することが出来ます。

また、奥行が浅いことで奥に物が入り込んで見えない、

取り出しづらい、ということもありません。

さらによく見ると配線が出ていますね。

実は収納の裏には壁掛けのTVが付いており

隠す収納の役割にもなっています。

TV裏の配線はゴチャゴチャして配線をどう隠そうか

意外と悩まれる方も多いのではないでしょうか?

TVを設置する壁の裏側にスペースがある場合

是非この収納を取り入れてみてください。

 

ところで、収納を広く取りたい!と、奥行を深く取っていませんか?

奥行があるとスペースが増えるというメリットがありますが

デメリットもあります。

“奥に収納したものを取り出したいときに手前のものを一度取り出す必要がある”

“どこに片づけたのか分からなくなり同じものを買ってしまう”

“そもそも奥に何をしまったのか忘れてしまう”

といったような使いづらい収納になりがちです。

もちろん収納するものにもよりますが、

奥行ではなく間口を広くすることで

使いやすい収納になりますよ。

 

今回はめずらしい収納プランでしたが

弊社ではお客様の生活スタイルにあった収納プランを

ご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

 


収納の工夫㉘ 夫婦2人暮らしのライフスタイルに沿った間取り・収納3

今週は「夫婦2人暮らしのライフスタイルに沿った間取り・収納」のご提案最終回です。

 

今回はシニア世代(60代~老後をゆっくり過ごす世代)の2人暮らしについてご紹介します。

シニア世代は仕事がひと段落され、今からお2人の時間を大切に過ごす時期です。

またはお互いのそれぞれの時間を有意義に過ごしたいという方もいらっしゃるかもしれません。

また、誰しも年を取ってくると少なからず体の衰えがやってきます。

ですからなるべく快適にすごせるよう、段差をなくす、手すりを設ける、床を滑らない素材にする、

生活動線をシンプルにするなどの工夫をしながら、

お2人の希望に沿った穏やかな生活が送れるような工夫が必要です。

 

【間取りのポイント】

・移動、動作のしやすさを考慮する

(段差をなくす、手すりを随所に配置、滑らない床)

・シンプルな動線の間取りにする

・寝室を分ける場合は安全性を確保(安否の確認ができること)

 

 

この世代のお2人暮らしの事例をご紹介します。



お2人でのんびり過ごすのに最適なコンパクトな平屋の住宅です。

真ん中にリビングを配置し、食事やテレビを共にできます。

お孫さんやお子様が遊びにいらっしゃった際は和室に寝泊まりができます。

収納は台所奥に大きい納戸が設置され、

キッチンのパントリーや洗面脱衣室の収納としても利用できます。

勝手口から買い物の荷物や庭の家庭菜園でできた野菜を直接運び込んだりもできます。

1箇所にまとめることでどこに何を置いたかわからなくなることを防止できます。

 

また、各自の部屋を左右に配置しお互い自分の部屋を好きに飾り付けたり、

夜も好きな時間に就寝することができます。

収納も各部屋一面にたっぷり取ってあり、たくさん入れることができます。

この間取りならば適度な距離をとりながら自分の時間を思う存分楽しむことができるでしょう。

お互いまだ思う存分動ける間は、万が一に備え部屋の入口引戸にすりガラスやスコープなど、

中の様子が伺える工夫があると安心かもしれません。

どちらかが体が不自由になった場合は扉を開けておけばリビングから様子がうかがえます。

その際は建具を大きく開けることのできる和室を寝室にすると心細さも和らぐかもしれません。

 

お互いに歳を取り、穏やかに過ごしたいというシニア世代の方の

第二の人生に寄り添った住まいのご参考になればと思います。

 

3回にわたって「夫婦2人のライフスタイル」を年代別にご紹介して参りました。

夫婦2人といっても様々なかたちがあります。

ご要望に沿った住宅づくりを弊社では行っておりますのでお気軽にご相談ください。


収納の工夫㉗ 夫婦2人暮らしのライフスタイルに沿った間取り・収納2

あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

今年も社員一同一丸となってお客様のご期待に応えられるよう

邁進してまいります。

 

さて、新年最初のブログは、収納計画シリーズとなります。

内容は前回のこちらの記事の続きです。

よろしければご覧ください。

 

今回はミドル世代(40~50代の落着いた自由な世代)の2人暮らしについてご紹介します。

この年代になると生活も落ち着いてきて、2人の好きなように生活することができます。

趣味に使える時間も充実させたいのでそのスペースも取りたいところです。

また、昨今様々な働き方があり、家で仕事をされる方も増えてくると思いますので、

ワークスペースを充実させるのも良いでしょう。

また、お互いの生活リズムを考えて、時間にずれがある場合には共用のスペースを

寝室と離して配置するなどの工夫もあると良いかと思います。

【間取りのポイント】

・お互いの趣味スペースやワークスペース充実させる

・ほどよいプライバシーを保つ

・お互いの生活リズムや動線に沿った間取りにする

この世代のお2人暮らしの事例をご紹介します。



ご夫婦お二人でお住まいのお宅です。1階は必要最低限にコンパクトにまとまっています。

また、各所に用途に応じて収納スペースが設けられています(玄関土間・食品庫・薪ストーブ廻りなど)。

LDK横の和室は来客用としてはもちろん、ご夫婦が年齢を重ねた際には寝室として利用もできます。

2階の寝室に大きめなWICを配置することで寝室はスッキリします。

また、フリースペースは文字通り自由に使用できるため

趣味のスペースとして大いに利用できそうです。

また、書斎も設置されており、テレワークなどの自宅でのお仕事にも対応できますし、

もし共同でお仕事されるなどの場合はフリースペースを仕事場としても利用できるでしょう。

 

今回は自由にいろいろなことができるミドル世代にぴったりな

充実したお家時間を過ごせる事例をご紹介しました。

ご参考になれば幸いです。

 

次回は、シニア世代(60代~老後をゆっくり過ごす世代)の

夫婦二人暮らしのライフスタイルについてご紹介したいと思います。