収納の工夫㉖ 夫婦2人暮らしのライフスタイルに沿った間取り・収納1
家づくり=子供ができて考える、という方ももちろんたくさんいらっしゃいますが、
様々な夫婦の形が増えている現代において、
ご夫婦お二人のご家庭も増えてきていると思います。
夫婦2人暮らしの間取りを決める際、ご夫婦の年代もひとつの重要なポイントとなります。
そのご夫婦の年代は大きく3つに分けられます。
・20~30代の変化に富んだ世代(ヤング世代)
・40~50代のある程度落着いた世代(ミドル世代)
・60代~老後をゆっくり過ごす世代(シニア世代)
年代に応じて家に求めるものも変わってきます。
自分たちの現在の生活スタイルと将来のライフプランを念頭におきながら、
間取りや収納の在り方を考えていきましょう。
ここからは3回に分けてそれぞれの年代においてどういうことを
重視したらよいかをお話ししたいと思います。
まず、第1回はヤング世代(20~30代の変化に富んだ世代)についてお話しします。
20~30代は今後家族が増える可能性が高く、
子供部屋などをあとから作れるフレキシブルな間取りにしておくと後の家族の変化に対応できます。
また、収納も多めにしておくと家族が増えた場合に対応が可能です。
フリースペースを設けておくと、お子様が小さい場合はプレイスペースとして使用できますし、
子供がいない間はそのスペースを趣味や仕事のスペースとして使用できます。
【間取りのポイント】
・各室のスペースを広く取り、将来間仕切で部屋を作れるようにしておく
・フリースペースを設ける(将来いろんな使い方ができる)
・広めのWIC・納戸を作っておき、収納の余白を作っておく
それでは間取りの事例をご紹介します。
1階に夫婦の寝室、LDK、水廻りを設けており、
2階に子供室とフリースペースを設けた間取りです。
将来お子様が増えた場合でも子供部屋が2階に3室設けることができます。
(小屋裏収納もあり、収納力も抜群です)
リビングも広々として、かしこまったお客様をお招きする和室も併設されています。
また、将来ご両親が同居するとなった場合も、出入りのしやすい1階の寝室を両親のお部屋にして
2階のフリースペースを自分たちの寝室として使用することもできます。
このように様々なライフスタイルに対応できるスペースがあると
予想できない将来の変化に対応ができます。
これから家族が増える楽しみにあふれたお2人のお家づくりのご参考になると幸いです。
次回は40~50代(ミドル世代)の夫婦二人暮らしのライフスタイルについてご紹介したいと思います。